貴重な農業体験~アプリ桑名中央~
- 2021年06月27日
- 療育
みなさま こんにちは!
三重県にある放課後等デイサービス事業所「アプリ桑名中央」では、農業を通じて療育に取り組んでおり、季節ごとの食物の収穫体験を行う事で、子ども達が食に興味を持てるように努めています。
簡単ではなかった協力農家さん探し
今お世話になっている農家さんとの出会いは約6年前になります。それまでは体験農業を予約しようとしても「収穫のルールを守れますか?」「安全性を確保できますか?」など、様々な理由で障がいのある子ども達の受け入れを断られていました。
だからと言って“あきらめる”という選択は、私たちにはありませんでしたので、スーパーで売られてる野菜の農家の方に1件1件電話をして、療育としての体験農業に協力していただける農家さんを探し続けました。そして、今お世話になっている農家さんと出会う事ができたのです。
温かく迎え入れてもらえたと感じた出来事
農業体験中、子ども達にとっては理解する事が難しい場面もあり、時には畑を踏んでしまったり、本数を抜きすぎてしまったり、大きな声を出したりする事もあります。
ある時、感情を抑えられず農家さんを叩いてしまった子がいましたが、その農家の方は「どうしたの?何か言いたい事があるんだな」と怒ることもなく優しく聞いてくれました。
子ども達が理解しやすいように手作りの紙芝居で野菜の説明をしてくださったり、一緒に野菜を収穫してくださったり、「療育」として毎年、たくさんの農業体験をさせてくださいます。
これからも大切にしたいたくさんの経験
季節ごとに、田植え、大根やレタス、にんじん、スナップエンドウ、ブロッコリーの収穫、
サツマイモ掘りなど、本当に体験の内容はさまざまです。
ご家族に持って帰る時の子ども達は、ちょっぴり誇らしげで「すごいね」「ありがとう」といった言葉に包まれています。
収穫後は、事業所でもクッキングをして一緒に食べますが、ご家庭でも収穫した野菜が食卓に並ぶことで、会話もはずんでいるここと思います。
様々な人との出会いや体験を通して子ども達が学べることは多く、積極的に動く事が大切だと思っています。もっともっとたくさんの経験を一緒にしていきたいです!