夏休み親子見学会~就労継続支援B型事業所 TODAY喜多見~
- 2018年09月01日
- イベント
世田谷区にあるアプリ児童デイサービス(駒沢・若林・千歳台・北烏山)は、子どもたちの夏休みを利用して、就労継続支援事業所への「夏休み親子見学会」を開催いたしました。
世田谷区には、系列の就労継続支援B型事業所 TODAY喜多見(とぅでいきたみ/世田谷区喜多見9-3-13)があり、特別支援学校高等部を卒業した後の進路として希望することができます。
アプリ児童デイサービスご利用のお子様の中には、TODAY喜多見での職場実習をすでに終えている方もいらっしゃいましたが、まだまだ保護者のみなさまから「就労継続支援B型事業所の仕組みについて教えてほしい」とご質問を受けることが多く、それならばこの機会にさらに多くのみなさまにゆっくり見て・体験して・気兼ねなく質問していただければと思い、開催いたしました。
親子見学会は、高校1年生~3年生までを対象とし、2日間にわたって10組のご参加をいただきました。両日ともに活発かつ和やかな雰囲気で開催することができました。
見学会当日は、①施設内の設備や仕事内容の紹介②親子作業体験③質疑応答の順番で進行していきました。ご参加のみなさまは、実際の取扱商品を見たり、熱心に説明を聞いたり、興味深そうにのぞきこんだりしていました。
就労継続支援B型事業所にはどのような仕事があるのか
それでは現在のTODAY喜多見には、どのような仕事があるのでしょうか?
施設には、いろいろな作業がありますが、そのほとんどを一般の企業から請け負っています。そのため、きちんとした品質の良い仕上がりと納期厳守を求められています。
例を挙げると以下のようなものです。
・ハンガーに傷や汚れがないか検品し、指定数量を袋に入れ、バーコードシールを貼る。
・薬剤のついた厚紙を商品の形に折り、段ボールに箱詰めする。
・手ぬぐい雑貨に商品名の帯を巻き、品質シールやバーコードシールを指定位置に貼る。
・さまざまな形状のボールペンを組み立てる。
・地方情報誌の配布
等々、その仕事はさまざまです。
親子で一緒に作業を体験してみる
見学会では、お子様だけでなく保護者のみなさまも一緒に作業体験をする時間を設けました。ボールペン組み立ての部品付けと薬剤のついた厚紙を折る作業です。
実際の商品に触れてみると「子どもには負けられない」「意外に難しいかもしれない」「うちの子にできるかしら」など、興味と不安が混じりながらも笑顔で和気あいあいと取り組まれていました。
聞いてみたいことがたくさんあった
保護者のみなさまは、施設に足を踏み入れ、ご自身の目で見て聞いて、どのように感じられたでしょうか。自分のお子様に合った進路をぜひ見つけたいと実感されたと思います。
実際、質問の内容は「自分で施設に通うことが本当にできるのか?」「送迎はどこまでできるのか?」など通勤に関することをはじめ、「このような作業が自分の子どもにできるのか?」といった適応能力のことなど、不安に感じることをたくさん質問されていました。
見学会を終えて・・・
TODAY喜多見の施設長より、親子見学会を終えての感想がありました。
「親としては、どうしても不安が先に立って、子どもの先まわりをしてしまう傾向があります。作業体験の間も、ご自身のお子様に対して、できないかもしれない、できるかしら。そんな風にいつも躊躇してしまうことも多いですね。ぼくは全くそんなことはないと思っていて、とにかくお子様を信じてまずはやってみることが一番大切で。今日来てくださったお子様にも得意不得意、出来不出来はあるけれど、でも、すごく上手に作業ができていたと思うんです。だから、先に不安な部分を考えずに、積極的に実習に来てもらえればそれでいいのではないかと感じました。いつでも大丈夫なので、ぜひ来て見てほしいです。」
アプリ児童デイサービスとして
世田谷区のアプリ児童デイサービスは、今回のこの経験を通して、常に見ている子どもたちだと思っていたのに、まったく違う表情があることに気づかされたり、またさらに、できるかどうかわからないと思っていたことができていたりすることに驚かされました。
私たち自身が、子どもたちの可能性はもっともっと広がるのだということを意識していきたいと改めて感じました。
これから大人へ成長していく子どもたちが歩んでいける道の選択肢の一つとして、TODAY喜多見があることを多くの方に知っていただけるなら、本当にうれしいと思います。