

「わたし ぼく こんなことを伝えたいんだよ♪」~アプリ八千代台~
- 2024年10月13日
- 療育
みなさま こんにちは~!
千葉県にある放課後等デイサービス事業所 アプリ児童デイサービス八千代台 です。
私たちは、言語聴覚士による“コミュニケーション能力”や“発語機能”の向上を、より一層高めていこうと考えています。
そこで今回は、アプリ八千代台での言語療育の様子や実施後の様子をお伝えしたいと思います。
言葉を話すために必要なこと
言葉を話す過程において、舌や口の中の筋力、体幹や全身の筋力も重要となります。
そのため、体の使い方を学ぶことで、“口”の使い方の学習にもつながります。
アプリ八千代台では楽しく取り組めるごく簡単な運動により、まずは体幹や筋力の向上を目指していきます。
I君に有効な手段は何か
I君の事例
「先生、○○を一緒にみて!!」「お母さん、テレビで〇〇が映っているよ!」など、たくさん思いを伝えようとしてくれています。
しかし、I君は口腔内の構造や構音の難しさから、伝えたいすべての内容をうまく伝えられず、イライラしてしまいます。
本人は伝えたいことがあるのに円滑に伝わらず、もどかしい…聞く側もたくさん伝えてくれているのに分からない…など、互いに悩む背景があった為、I君には『コミュニケーションボード・文字盤』の活用を実施することにしました。『コミュニケーションボード・文字盤』は、うまく話せなくても、文字が読めるお子様や視覚情報が得意なお子様と指差しや目線で相手に意思を伝えるコミュニケーションツールとなっています。そして“理解してもらえる”といった喜びが、本人の発語意欲の向上につながっています。
S君に必要な練習と成果
S君の事例
話したいことがたくさんあるのに、口の連動が出来ずに伝えられないS君がいます。
アニメやドラマが好きで、たくさんお話をしてくれますが、上手く伝わらないとあきらめてしまう場面が多くありました。
S君には、・筋緊張の低さ・体幹の弱さ・体の使い方・協調運動の難しさがあります。
そのため、話したいことは受容して、話す意欲を高めるとともに少し体を動かすことで、筋力向上や体の使い方の練習を実施しています。
構音の不明瞭さはまだ残っていますが、体幹や筋力の向上が見られますので、今後も練習を継続していきます。
わたしたちは、これからも職員間でのスキルアップを行いながら、“コミュニケーション能力”や“発語機能”の向上をより一層高めていくために、様々な言語療育を行っていきたいと考えています。